青年と哲人との対話で説明されており、疑問と回答が明確で分かりやすかったです。青年が感情的すぎて感情移入はできませんでしたが、私たちの代表としてよくやってくれました笑。
アドラーはこの心理学が、特別な学問ではなくて一般常識になってほしいと望んだそうです。私たちの年代は、これを実践してこなかったし教えられてこなかったけれど、子供たちには伝えていかなければならない年代だと思います。人間がそれだけ成長したということでしょうか?
世界平和のために何かをするより、目の前の人に信頼を寄せる。目の前の人と仲間になる。先ず、自分自身が争いから解放されなければならない。心の平安。アドラー心理学はそのための心理学なのではないでしょうか。
他者を尊敬・信頼し、貢献感を味わい、与えられたものに感謝し、今ここを生きる。愛し、自立し、人生を選ぶ。他者の人生を生きない。
もう一度よく考えたい。実践するために。
心理学だけど、哲学好きにはたまらん本でした。