須藤 古都離さんの『ゴリラ裁判の日』を読みました

第64回メフィスト賞受賞

新感覚。途中で何度も「いや、これゴリラの話やんな?」と我に返る。想像力を保つためにゴリラを画像検索して確認しないと、なんの話を読んでるのか分からなくなってしまうほど、もうもう一人の女性の生き様の話だった。心奪われました。

言語とアイデンティティに関しては、『開墾地』でも感じるところがあったけど、ここまで振り切った状況で表現されると、人間=言語で、話せるゴリラ=人間ってことになるのかと本気で悩んじゃった。なんでこんな話書けるんだろう。須藤さんすごい。ゴリラ社会の描写なんて、もうこの人ゴリラなんじゃないかなって思う程リアル。いやホントのところは知らんけど。

ということで須藤さんの新刊も借りてきました。楽しみ!

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フクミ
本の感想と、日常で感じたことを書いています。 私は今の自分や生活を気に入っています。 文章化することで、幸せがもっと明確になるような気がします。