早速読み終えまして。。。とても面白かったです!
私は以前病院で勤めていて泌尿器科とも関わりがありましたので、人一倍楽しめたのではないかと思います。処置名や手術名、医学雑誌名なんか出てきたらもう、それだけで楽しくなりますよね。なるほど。「排尿舐めんな」か。グッときました。
働いていた当時を思い出してみると、尿を運んだり、年配の男性患者に男性器に関する単語を復唱させられたり笑、術野写真の掲載された文献を集めたりと、貴重な経験をさせていただいたと思います。患者さんに助かってもらいたい気持ちでお仕事していましたが、いろんな患者さんがおられたし、難しいことも多かったです。懐かしい気持ちでこの作品を読ませていただきました。
この作品は、泌尿器科患者特有の病気、特有の患者心理から生じた”謎”を泌尿器科医が解決していくおはなしです。老若男女楽しめると思います。重めのテーマもありましたが、キャラクターがアニメチックなのでサラッと読めます。ドラマになってもよさそうな雰囲気だけど、なんせ”おしも”の描写が多いから映像化は無理なのが残念です。
それから、あとがきが非常に面白かったです。なんだろ、似鳥先生って面白い人なんだなぁって、これ何の話やねん、って声上げて笑いながら読みました。
先生の作品では以前「推理大戦」を読み、好きな作家さんになりそうな予感がありまして、今回正式にファンになったと言えると思います。他のも読んでみます。