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加藤 千恵 さんの『消えていく日に』を読みました

明けましておめでとうございます。

早速。

短編集。

久しぶりの感情を味わうことができた。。。

そうだった、もう誰かを好きになって告白したり、恋人になれてうれしかったり、振られて悲しかったりすることってもうないんだった。(あ、離婚や死別はあり得るか笑)

若い時はそういうことを何度か繰り返して、いつか結婚して子供ができてなんて夢に見ていたけれど、そこに到達して十数年たった今。。。気づいたら今だった。

この本を読んでこういう時があったなぁって思えば思うほど、昔の自分を思い出して、自分じゃない誰かのことのような気がしてくる。

そういうんじゃないところにいるって面白い。お母さんになって、おばさんになって、今は今で楽しい。

でも、たまには思い出すのもよい。本を通して体験するのもまたよし。こういう恋愛小説、しかも、短編。あまり覚えていない昨夜の夢のような、自分の過去なのか、お話の世界なのか分からないような、リアルなちょっとした話。

たまに、で良いのです。

加藤千絵さんの作品は初めて読んだと思う。少なくともこの作品は、比喩表現が少なくて、写実的な淡々とした文体だなと感じた。内容が身近な想像しやすい題材が多かったので、淡々とした語りが相まって入り込みやすい。読みやすい。あと短編なのに展開を多少前後させて飽きさせないうまさを感じた。

最近の実績 ~1/10

一般書:ラテ ファクター、消えていく日に。

児童書:お静かに父が昼寝しております

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フクミ
本の感想と、日常で感じたことを書いています。 私は今の自分や生活を気に入っています。 文章化することで、幸せがもっと明確になるような気がします。