ソフィーの世界と同時に読んでいたので、より分かりやすかったと思います。
淡々と生きるのは難しい。
朝起きにくい時にどう考えれば良いかまで反省されています。「人間のつとめを果たすために私は起きるのだ!」。。。ここのくだりとても好きです。
『「だって心地よいもの。」では君は心地よい思いをするために生まれたのか。。。小さな草木や小鳥や蟻や蜘蛛や蜜蜂までがおのがつとめにいそしみ、それぞれ自己の分を果たして宇宙の秩序を形作っているのを見ないのか。。。』
ローマ皇帝もゆっくりしたいなぁという自分と闘っていたのですね。
それはともかく、皇帝として人間として正しく自分の職務を全うするために、自分のことを「君は、こうすべきだ」などといって、客観的に省みています。
望まないこと、喜ばしくないことが起きたときの対処法は、自分の内面を見つめて、自制すること。他人を責めるでもなく、自分を責めるでもなく、常に良い行動を淡々とくりかえすことができるように、こまめに心遣いを省みることが大切なのだと学びました。
私はこれからもこの本を気ままに読んで、気楽に反省したいと思います。