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本屋大賞2025ノミネート作品について まだ3作品しか読めていないが、運良く大賞作品読んでいた。

大賞は『カフネ』でした。

なんとなく既に読んでたのでちょっとうれしい。

主人公が同年代女性で共感できることが多かったからか、ちょいちょい泣けた。多くのテーマが盛り込まれているのにストーリーがしっかりしていて読みやすく、謎も残らず読後感すっきり。日頃本を読みなれていない人にも届くだろうなと感じた。

内容に関しては、社会問題、家庭問題、性の多様性、病気、いろいろ、人によって抱えていることは違うから、少しだけお互いに補い合って生きていくってのはどうですか?というようなことが読み取れた。

誰も皆多かれ少なかれ問題を抱えていると理解していることは、生きる上で重要な事だと思う。思いやり。この本にそういうことを気付かせてもらった。自分に何か出来ることがあるかな?と人を思いやって少しだけ助け合って生きるっていいなと思った。

とは言え、私は助け合い、相手を思って、みたいなのがあまり好きではなんですね。その”よかれ”は本当にその人の為になるのか?逆に悪くしちゃったらどうするの?ほっといたれよと思考してしまう。人とのつながりも面倒で、極力少なくしたいと思っているし。してあげてもして貰っても、そこに何か期待?のようなものが乗ってる気がして。それだけでは済まない感じが心地悪いというか。

でもそれは私の考えであって、社会的にはこういう『カフネ』の人たちみたいに、少しだけ手助けすることが本当に弱っている人に気力を取り戻させるきっかけになるということはよく分かります。

人生には想像力が必要で、それには本を読むのが一番よい。心の動きを知ることが出来る。それは他人だけじゃなく自分自身の心境を言語化するにも有効で、人は自分自身の事だってよくわかってないことがあるから。本を読んで多くの事例に触れることで経験値が上がって、想像力が上がって豊かに生きていける。

『カフネ』を読んで、また少しだけ自分が更新された気がします。”思いやり”に向かって肯定的に一歩。

 

あと、美味しいごはんときれいな部屋は人を少し元気にさせる、という事もこの本は言っています。同意です。

ABOUT ME
フクミ
本の感想と、日常で感じたことを書いています。 私は今の自分や生活を気に入っています。 文章化することで、幸せがもっと明確になるような気がします。