川上 未映子さんの『黄色い家』を読みました(2024本屋大賞6位)

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主人公が私と同年代で、語られる世界に自分の過去が重なってちょっと苦しかった。あの頃を思い出すことで、いつだって自分は小さな世界の中で生きているなって思い知らされる。今は世界の情報を簡単に得られるし、世界中のものを買うことができるいい時代だけど、自分の範囲が狭いのは変わらないなと気づかされた。その範囲を超えたいと思って頑張ってみても何かに邪魔されて、この主人公を見てると本当にもどかしいけど、自分と重なってしまう。そういう読者も多かったのではないかと思う。じゃぁどうすれば良かったんだろう。

読み始めてしばらくは、けっこうグロい話になるのかなって覚悟したけど、それはそうでもなかった。むしろ本当に、自分の周りでこんな事あったんじゃないかなって思えるレベルのもっと身近な嫌な感じだった。あまり大きな事件も起こらないのでドラマティック感は欠けていたかも。だらだらとでも確実に読まされたと思う。私にはハマりました。

本屋大賞は成瀬だったけど、私は存在のすべてをが一番好きだったな。ノミネート作品は、星を編むとレ―エンデ国物語以外は読むことが出来た。どれも面白かった。他のも感想書いていきたい。

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フクミ
本の感想と、日常で感じたことを書いています。 私は今の自分や生活を気に入っています。 文章化することで、幸せがもっと明確になるような気がします。