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平野 啓一郎さんの『マチネの終わりに』を読みました

時間の流れ、個人の選択。

人生は死ぬまで止まらない時間の流れです。一瞬一瞬、大小の選択をして、その選択をした場合の未来が待っている。死ぬまで止まらない繰り返しです。

何か選択を間違ったと思うことがあっても、今生きているなら、それは間違いと思うべきではないのでしょうか。

ただ、ほかの選択をしたらどういった今があるのかなと思うだけですね。子供の頃楽しんだすごろくのように、結局遠回りをして同じ道にたどり着くということもあるかもしれない。

よい選択だと思っていたものが、今になって悪い選択だと思えることもあったり。その逆も然りで。

過去は変えられないと言うけれど、現在が過去を変えうるし、未来が現在を変えうるというのは、そういうことなんだなと、嫌という程感じられる物語でした。

恋愛小説であり、社会派小説であり、音楽小説であり、哲学書でした。。。

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フクミ
本の感想と、日常で感じたことを書いています。 私は今の自分や生活を気に入っています。 文章化することで、幸せがもっと明確になるような気がします。