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メアリー・シェリーさんの『フランケンシュタイン』を読みました

“ああ!人間はなぜ、野獣よりも優れた感受性があるなどと誇らしげに思うのでしょうか?なまじそんなものがあるから、いつも不満をいいたてるのです。飢えと渇き、欲望だけを求めるのなら、わたしたちはほとんど自由だと言っても構いません。ところが人間は、吹く風にも、ふとした言葉やその言葉が伝える景色にも、心を動かされてしまうのです。” 本文より

先ず私、恥ずかしながらフランケンシュタインといえば継ぎ接ぎのゾンビのような男の人だと思っていたので、自分の認識が全く間違っていたことを知り、ひどく申し訳ない気持ちになりました。その人間を作り出した科学者さんのお名前だったのですね。

フランケンシュタインが肉体を創造した、その内には、ちゃんと魂が宿っていて、見た目は怪物でも魂は純粋です。

肉体は魂の入れ物で、私たちがどれほど入れ物にとらわれていることか。

肉体と魂と心(感受性)をもったものが人間で、その組み合わせの違う人間同士が影響しあって、社会や歴史や芸術が生み出されているのですね。

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フクミ
本の感想と、日常で感じたことを書いています。 私は今の自分や生活を気に入っています。 文章化することで、幸せがもっと明確になるような気がします。