気軽に読めば、主人公は、なんだかんだ言っておじいちゃんの事大事にしてるんだな、と微笑ましく。
しかし、作中に主人公が小難しく捏ねくりまわしている問題は、私にとても身近で、こっちまで頭の中で捏ねくり回してしまって、読むのに少し疲れました。
私の祖父は、昨年「わしは延命治療はせん」と言って、余命を受け入れて癌で亡くなりました。最後は痛くて辛そうだったけど、おじいちゃんらしいな、と思いました。
もう一人の、老衰で寝たきりになってしまった祖父は、私の両親に世話されながら、細々と生きています。
母は、「世話さしてもらえるけんありがたい、世話もできんかったらさみしいやんか(笑笑)」と言います。